T(Trap・捕獲)、N(Neuter・不妊手術)、R(Return・元の場所へ)の頭文字でTNRです。 飼い主のいないのら猫を捕獲し、不妊手術をして、元の場所へ戻す活動です。 猫の繁殖能力は非常に高く、年に数回の出産を繰り返し、1回の出産で最大8匹程度の子猫を出産します。生まれた子猫も4か月程度で妊娠可能な身体になります。不妊手術をしないでいると、どんどん繁殖し1年で何倍もの頭数になります。そのため、オスもメスもみんなTNRしています。
猫が増えることで起こる遺棄や殺処分、虐待、交通事故死、多頭飼育崩壊を防ぎたい。ご近所トラブルをなくしたい。人と猫が安全に共生できる地域にしたい。すべての猫を救いたい。そんな思いから、日々ボランティアメンバーは、猫の完全室内飼育、不妊手術の徹底の呼び掛けを続け、たくさんの猫を救うため必死に活動しています。
猫は追い払ったり、遺棄したり、排除して目の前からいなくなっただけでは何も解決しません。TNRを進めることが猫の過剰繁殖を防ぎ、猫と人のトラブルを迅速に解決することができると考えています。
のら猫はとっても警戒心が強い子が多いです。だから捕獲や手術は不可能だと思われる方も多いかもしれません。ですが、意外にも警戒心の強い子のほうが捕獲はしやすいことが多いです。むしろ、エサやりさんに慣れて、特定の人に人慣れしている猫のほうが捕獲は難しい傾向があります。 捕獲には、猫専用の捕獲器を使います。エサを仕掛けて誘導することで安全に捕獲することができます。そして捕獲器のまま協力病院に連れていき、手術をしてもらいます。お外でも手術済であることがわかるように左右どちらかの耳にV字のカットを入れてもらいます。麻酔から覚めたあと体調を見てから、元の場所へ戻します。抜糸の必要のない手術で、日帰り、または1泊での手術です。捕獲器でもご飯や排泄はできますので、ご安心ください。
手術は、のら猫であっても費用がかかります。飼い主がいないので負担してくださる方がいません。費用についてはご相談ください。